掲載日:2023.5.16

令和6年度「やってみようプロジェクト」ワークショップ一覧

演劇のもつ創造のパワーを社会課題解決に役立てる
やってみようプロジェクト


生きづらさを感じることのない社会へ

演劇表現の手法が、さまざまな社会課題解決に役立つ可能性があることがわかってきました。
劇団が地域の劇場やNPOと協力関係を築くことで、孤独を抱える人を社会に包み込むことができるのではないでしょうか。
演劇は社会の処方箋になり得るはずです。

私たちは演劇的手法を用いたコミュニケーションワークショップで、
安心・安全な場をつくり、周囲と繋がりを持つことで誰ひとり取り残されない社会の実現を目指します。

   











●これまでの活動
平成28年度「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」として演劇ワークショップの社会包摂機能について状況を分析。
平成29年度「演劇による社会包摂プロジェクト」で演劇ワークショップの実施、調査・評価を実施。
(主催:文化庁・日本劇団協議会)

※平成28年度~令和3年度年の調査研究報告書はWEBからダウンロードで閲覧可能です→「演劇は社会の処方箋」
<これまでのワークショップ活動の具体例>
児童館・学童施設、児童養護施設、高齢者施設、青少年自立支援施設、特別支援学校、在日外国人対象、大学機関 等



-------------- ★令和6年度の「やってみようプロジェクト」活動予定 ----------------

【秋田県】
「シアターエデュケーション」
生徒に演劇、ダンス、歌唱を組み合わせたワークショップで自由に表現し、コミュニケーションや表現の楽しさを体感するプログラム。手話や楽器演奏などを取り入れ、先生も交えて参加型交流会を実施します。
 【対象】特別支援学校に通う生徒
 【回数】全11回
 【講師】斉藤和美ほか(わらび座)
 【協働団体】わらび座×秋田県立能代支援学校・支援学校天王みどり学園・大曲支援学校

【栃木県】
「こどもスキルアッププロジェクト」
発達障害を持つ子どもを対象にシアタートレーニングで、合意形成の方法の獲得するプログラム。生徒に関係する教員や支援者などを対象にしたワークショップも開催し包括的に支援する体制づくりを目指します。
 【対象】障がいをもった児童、支援者
 【回数】12回
 【講師】劉毅ほか(俳優座)
 【協働団体】俳優座×放課後デイサービストムソーヤ・ロビンフッド×栃木県日光市内の公設民営学童×今市特別支援学校

【埼玉県】
「さいたま市若者自立支援ルーム(桜木・南浦和) 演劇プログラム」
若者自立支援ルームに集まる若者に、演劇を通して交流し相互理解を深めるプログラム。
参加者が執筆する短編脚本を全員で読み演じるなど表現することにもチャレンジします。市内2か所のルームで開催。
 【対象】さいたま市若者自立支援ルーム利用者 
 【回数】全19回 
 【講師】岡本有紀、大嶋恵子 ほか(青年劇場)
 【協働団体】青年劇場×さいたま市若者自立支援ルーム

【東京都】
「からだであそぼう(高齢者・こども)」
高齢者施設に入居中・デイサービス利用、地域の高齢者を対象に身体的・精神的な刺激を通したQOLの向上を目指すプログラム。呼吸を意識したワークで脳を活性化します。
児童養護施設や学童の子どもたちを対象に、他者とコミュニケーションをとることを楽しむプログラム。子どもたちにとって安心安全な場を提供します。

 【対象】施設入所・利用中の高齢者、地域の高齢者
     児童養護施設、学童のこどもたち
 【回数】全22回
 【講師】西海真理、水野千夏 ほか(朋友)
 【協働団体】劇団朋友×東村山社会福祉協議会・白十字ホーム・社会福祉法人はるび×児童養護施設杉並学園×杉並区立阿佐ヶ谷児童館

【愛知県】
「コミュニケーションワークショップ」
学校や社会における集団生活に不安や苦手意識を抱く不登校の子供たちがコミュニケーションについて知り、自身の力を発見し成功体験を重ね意欲の向上を目指すプログラム。身体を使うアクティビティでは空間や他者の意識化、チームでのシーンづくりでは普段とは違う人間関係を体験し、グループでの合意形成を図ります。
 【対象】フリースクールを利用する児童・青少年 
 【回数】全12回
 【講師】新美英生、西尾ひろみ ほか(うりんこ)
 【協働団体】劇団うりんこ×フリースクールまなび場×名古屋市緑児童館

【兵庫県】
「ワークショップ にほんごであそぼう!」
日本の生活になかなかなじめない外国人の方に、地域コミュニティ参加へとつなげるプログラム。重要な生活課題である「防災」をテーマに、演劇を取り入れた災害時の避難方法をチームごと考え共有することで、正しい非難情報の理解や地域コミュニティへの参加へと繋がります。
 【対象】兵庫県小野市、加東市に在住の外国人、地域日本人
 【回数】4回
 【講師】菅原ゆうき ほか(兵庫県立ピッコロ劇団)
 【協働団体】兵庫県立ピッコロ劇団×小野市国際交流協会×うるおい交流館エクラ×小野市×加東市国際交流協会×加東市

【愛媛県】
「演劇教育を活用した就労教育支援」
社会参加や職業自立に必要な表現力・集中力・想像力、コミュニティ形成を演劇スキルを活用したワークショップ。支援学校中等部の生徒を対象に、音楽療法と演劇を組み合わせ一人一人の自由な自己表現方法を引き出します。
 【対象】愛媛県立特別支援学校の生徒
 【回数】8回
 【講師】樋口裕子 ほか(坊っちゃん劇場)
 【協働団体】坊っちゃん劇場×愛媛県立宇和特別支援学校×愛媛ミュージック・ケア研究会

【沖縄県】
「避難所における共助の在り方を考えるワークショップ」
多様な人が集う避難所では、それぞれが精神的ストレスや様々な問題を抱え人的トラブルも起こり得ます。避難所となる地域住民や小中学生を対象に、災害時のトラブルを想定したシミュレーション演劇を体感。疑似体験をすることで起こり得るトラブルの緩和解決を目指します。
 【対象】地域住民、福祉科高校生 
 【回数】全5回
 【講師】島袋寛之 ほか(TEAM SPOT JUMBLE)
 【協働団体】TEAM SPOT JUMBLE ×公立名桜大学×若狭公民館×沖縄県内小中学校

「障害福祉を知るワークショップ」
小中学校の生徒を対象に身近な精神疾患について、表現をとおして正しく学ぶプログラム。誰でも心の病を抱える可能性があること、症状出たらどうした良いかなどについて話し合い、学童期に正しい理解と出会うことで、精神障害への偏見をなくし疾患を抱える方と繋がる場を創出します。
 【対象】精神疾患を抱える方
 【回数】全4回
 【講師】島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)
 【協働団体】TEAM SPOT JUMBLE ×沖縄県社会福士会×県内小中学校

「コミュニケーションワークショップ」
発達・知的障害をもつ児童を対象に、グループワークで正解のない課題に取り組みます。障害の重度軽度にかかわらず創作、表現を楽しみながら、多種多様な意見・考え方に触れ、よりよい合意形成のアプローチ方法を考え話し合います。
 【対象】発達・知的障害をもつ児童
 【回数】全5回
 【講師】与那嶺圭一 ほか(TEAM SPOT JUMBLE)
 【協働団体】TEAM SPOT JUMBLE×沖縄県内特別支援クラス×児童デイサービス