海外研修の成果公演
文化庁の「新進芸術家海外研修制度」で海外での研鑽を積んだ演劇人を対象に、その成果発表のための公演をプロデュースし、上演の機会を提供する公演です。この事業についての企画は演出家に限らず、研修を受けた俳優、スタッフも応募できます。「研修地の特色を生かした内容であること」「キャスト、スタッフに複数の在外修了者が入っていること」を条件とし上演します。
『みえないくに』
作・演出:鈴木アツト(育成対象者)
2024年1月18日~21日
東京芸術劇場シアターイースト
出演:壮 一帆、岡千絵、井上一馬
⽟置祐也、⽥中愛実、⼤川 永
森⼭真⾐、⼟居裕⼦

作・演出:鈴木アツト(平成27年度派遣/劇団印象)
文化庁の海外研修時にブレグジット(EU離脱)で揺れるイギリスの「ナショナリズム」を現地で体感し、帰国後は「ナショナリズム」をテーマにした「評伝劇・歴史劇」を創作してきており、本企画では現代を舞台にした「創作劇・現代劇」に挑戦した。架空のマイナー言語の翻訳だ題材だったが、その架空の言語のリアリティーは私が事前に創造していたよりも観客にわかりやすく伝わったようで自信になった。「海外から日本を見る視点」や「主人公が買いが黒人の登場人物と対立する戯曲」という私の持ち味を保持しつつ、「評伝劇・歴史劇」と「創作劇・現代劇」の2ジャンルで新たな作品をつくり続けていきたい
『黒い湖のほとりで』
作:デーア・ローアー 訳:村瀬民子
演出:西本由香(育成対象者)
2023年1月27日~31日
シアターグリーンBOX in BOX THEATER
出演:山崎美貴、沢田冬樹
井上薫、南保大樹

演出:西本由香(平成30年度派遣)
舞台美術については最低限の要素だけを選び出し、ほぼ素舞台のような空間で芝居をつくっていく方法を選択した。俳優の在り方というものが最も大きな要素で、負荷も大きかったと思うが洗濯としては間違っていなかったと感じている。本作は断片的な言葉の集まりで書かれており、可能性は無限とも言えるほどに広がりを持った戯曲であった。その選択の中で、迷う部分もあれば、あえて遊びを含んだ部分もあった。今後は、再現性と一回性が両立されるように、どのように俳優の身体と精神にアプローチしていくべきか。舞台美術によって俳優の想像力にも身体にも刺激を与え、より演劇的な飛躍ができるような舞台をつくりたい。
archive

『僕の庭のLady』
2021年2月17日~23日 赤坂レッドシアター
作:アラン・ベネット
演出:河田園子(平成29年度派遣)
出演:旺なつき、釆澤靖起、多田直人、
五味多恵子、山口研志、市川奈央子、
枝元萌、牛山茂
撮影:梅原渉

『まじめが肝心』
2020年1月24日~30日恵比寿・エコー劇場
作:オスカー・ワイルド
翻案・演出:大澤遊(平成28年度派遣)
出演:釆澤靖起、池岡亮介、那須 凜、大川 永、井上薫、館野元彦、森下まひろ、荒谷清水
撮影:日高仁

『花の秘密』
2019年1月24日~2月3日
作:チャン・ジン
翻訳:洪明花(平成25年度派遣)
演出:横内謙介
出演:沙央くらま、みょんふぁ、原田樹里、岩崎う大、澤田美紀、中島唱子
撮影:V-WAVE

『Cogito~我思う、故に…~』
2018年2月14日~2月18日
作:フジール・スライマン
演出:成田独歩(平成14年度派遣)
出演:井上 薫、鬼頭典子、鬼頭典子
撮影:V-WAVE