掲載日:2008.4.4

日本劇団協議会NEWS No.188 発行日:2008.4.4

●「創作劇奨励公演」文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品制作団体募集
 日本劇団協議会では、文化芸術創造プラン(新世紀アーツプラン)「芸術団体人材育成支援事業」として、文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品を毎年主催公演として上演してお
り、今年度は昨年度佳作受賞の尾?太郎氏の『おちゃらか山荘』を青年座に制作していただく予定です。
 この度、平成19年度受賞作品が下記のように発表されました。この事業は今回限りで終了することが文化庁で決まっており、この佳作受賞2作品が最後の受賞作となりました。(特別賞は該当ありませんでした。)
 戯曲は事務局にあります。平成21年(2009年)6月から平成22年(2010年)2月の期間で上演をご検討いただける団体は、事務局までご連絡下さい。なお、制作団体は、作者と相談の上、審査会で承認し、常務理事会で決定されます。

◎企画提出締切 7月25日(金)
◎お問い合わせ 事務局・松村久美子 

*佳 作 「 葛 飾 応 為 〜画狂人の娘〜 」 作/多賀谷 忠生
授賞理由/葛飾北斎の娘お栄(葛飾応為)の十七歳から六十七歳までのすさまじい生が、父鉄蔵(北斎)、心の恋人善次郎(渓斎栄泉)の生を鮮やかに照らしだしつつ、絵師三人の飽くなき表現意欲を突出させる。五十二歳で登場し、書きたい書きたいと吠えている北斎は、九十歳の死の後もお栄とともに歩き、なお吠えるのをやめない。そのはげしさがいささかも衰えず、むしろその度合いを増しているのはすばらしい。理詰めで鳴らす馬琴の登場も絶妙である。さらに、お栄の描く絵が絵を抜け出して漂うくだりは演劇的でおもしろい。ただし、お栄の恋人善次郎がもっていたはずの「暗黒」がでておらず、そのぶん二人の関係が薄くなったのが惜しまれる。また、お栄の年齢に従っての場面展開は単調さの感を否めない。とはいえ、この作品からあふれだす生と表現のエネルギーはたしかなものとして評価される。

*佳 作 「 染 屋 の 女 房 」 作/森嶋 也砂子
授賞理由/京都の古家で故買商への売却処分を待つ家財道具たちと、そこに入り込んでくる人間たちとの交流という奇抜な着想。これに違和感を覚えた場合、その違和感を取り除くのは難しい。だがそれはこの作品がそれだけで一つの世界を構築しているというなによりの証左ではないだろうか。過ぎ行くものに対する哀惜、郷愁、静かな再生へと向かうみずみずしいラストにいたるまで、ファンタジックな作劇法とあいまってえもいわれぬ印象を残す。しかし発想の面白さが突出しているだけに、筋の展開がいささか単調に見えてしまう点は否定できない。ともあれ、どのように舞台化されるのか大変に興味をそそられるところがこの作品の一番の個性だと言えるであろう。

●「創作劇奨励公演」新進劇作家の公演企画募集
 日本劇団協議会では、主催公演「創作劇奨励公演」事業で、前掲の文化庁舞台芸術創作
奨励賞受賞作品の他に、新進気鋭の劇作家の作品を上演しております。下記の内容をお読
みの上、該当する企画のある劇団は、その構想をまとめた企画書・戯曲各10部(これから書き下ろす場合はシノップス)と簡単な予算書を事務局へご提出下さい。なお、応募多数の場合は、文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品上演を優先することをご了承下さい。

◎内容=新進気鋭で将来性のある若手劇作家の新作(試演程度の公演は構いません)
    *すでに創作劇奨励公演の対象となった作家は対象となりません。
*新進気鋭の劇作家の略歴を必ず企画書にご記入下さい。
◎上演期間=平成21年(2009年)6月〜平成22年(2010年)2月
◎企画提出締切=7月25日(金)
◎お問い合わせ=事務局・兼坂 

●平成20年度東京都定時制通信制高校演劇鑑賞教室について
 日本劇団協議会NEWS187号で、実施できるか未定のまま公募しました「定時制通信制高校演劇鑑賞教室」について、東京都から実施する旨のご連絡がありましたので、ご報告いたします。委託金は未定です。

●平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業について
 社団法人日本劇団協議会で文化庁に申請をしておりました「創作劇奨励公演」「ブラッシュアップ演劇集中講座」「次世代を担う演劇人育成公演」3事業について、すべて採択の旨ご通知がありましたので、ご報告いたします。支援額は未定です。

●主催事業「ブラッシュアップ演劇集中講座」スカラシップ希望者募集
平成20年度の文化庁[芸術団体人材育成支援事業]として実施予定の主催事業「ブラッシュアップ演劇集中講座」のスカラシップ生を募集いたします。これは、日本劇団協議会が参加者に替わって参加費を支払い、加盟団体の人達に無料ですぐれたレッスンを受けていただこうというシステムで、平成13年度から実施しているものです。
 一覧を同封いたしましたので、劇団内に提示して、劇団員の皆様におすすめ下さい。ラインナップの一覧・応募書類一式は担当者宛の封筒に同封いたしました。希望者が複数の場合は、コピーして下さい。なお、応募書類は劇団でまとめて提出してくださいますようお願いいたします。

◎資 格  
  日本劇団協議会加盟劇団の人なら誰でも可能です。俳優・スタッフにかかわらず、どの講座も受講できます。
◎特 典
 20年度に実施される「ブラッシュアップ演劇集中講座」の中でご希望の授業を無料で受講できます。1講座でも全講座でも希望できますが、複数の講座を希望される場合は優先順位をつけて下さい。
◎募集人員 若干名
◎締  切 平成20年4月30日(水)必着
◎選  考 運営団体と相談の上、5月中には決定します。
◎お申し込み・お問い合せ  事務局・松村 

●第32回通常総会開催のご案内
 第32回通常総会は6月19日(木)午後、東京芸術劇場・大会議室で開催いたします。あらためて公文書でご案内いたしますが、スケジュールの調整等宜しくお願いいたします。

●新国立劇場 演劇研修所 第1期生 プレゼンテーション開催のお知らせ
 新国立劇場演劇研修所では、同封のように第1期生のプレゼンテーションを開催されます。関心のある団体は同封用紙で、必ず事前に直接お申し込み下さい。

◎日  時    4月21日(月) ?15時スタート  ?18時スタート
◎場  所    恵比寿・エコー劇場
◎呼びかけ    
日本劇団協議会・日本芸能マネージマント事業者協会・関係団体・事務所等
◎お問い合せ・お申し込み 新国立劇場演劇養成所 TEL 03-5352-5776 FAX 5352-5770
◎締  切    4月18日(金)

●リーフレット 「すべての中高生に演劇を!」 について
 すでに日本劇団協議会NEWS?186でお知らせしましたように、小冊子「すべての中高生に演劇を!」を2月に3,000部増刷いたしました。まだ十分に在庫がございますので、ご希望の団体は、事務局までご連絡下さい。


●加盟団体、名称・代表者・担当者の変更
*阿佐ヶ谷スパイダース 名称/阿佐ヶ谷スパイダース → ゴーチ・ブラザーズ
代表者/長塚圭史 → 伊藤達哉  
           担当者/伊藤達哉 → 大野志穂子
*ひとみ座 担当者/石川嘉輝 → 石川君子
*シェイクスピアシアター 
 新住所/165-0026 中野区新井1−35−14 TEL 03-5318-5755 FAX 5318-5756

●文化庁人事異動
 4月1日付けで、文化庁の人事異動がありましたので、名簿を同封いたしました。
なお、日本劇団協議会で大変お世話になった前支援推進室室長の畑中裕良氏は、奈良国立博物館に副館長として異動されました。
twitter