掲載日:2004.4.8

日本劇団協議会NEWS No.149 発行日:2004.4.8

●「創作劇奨励公演」文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品戯曲制作団体募集
日本劇団協議会では、文化芸術創造プラン(新世紀アーツプラン)「芸術団体人材育成支援事業」として、文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品を毎年主催公演として上演しており、今年度は昨年度受賞の阿藤智恵氏の『中二階な人々』を文学座に、嶽本あゆ美氏の『かつて東方に国ありき』を青年座に制作していただく予定です。この度、平成15年度受賞作品が、下記のように発表されました。今回は特別賞が1作品、佳作3作品でした。戯曲は事務局にあります。平成17年4月から平成18年2月の期間で上演をご検討いただける団体は、事務局までご連絡下さい。なお、制作団体は、作者と相談の上、公演企画委員会で承認し、常務理事会で決定されます。

◎企画提出締切=7月30日(金)
◎お問い合わせ=事務局・松村久美子 

*特別賞 「 痕 −KON- 」 作/今井 一隆*平成13年度佳作受賞者
贈賞理由/ある家庭、そしてその人間関係を描く時、何かが起こっていることよりも、起こってしまう土壌が鍵となる。その土壌とは、日常に他ならず、その日常の何をどのように描くかにおいて、実に巧みである。巧みであるとともにたくらみもなかなかで、父の不在というドラマの芯を、柔らかいベールに包み隠して進行させる筋立も見事である。現代人の掴もうとしても掴みきれない心のひだを、さりげなく立ち昇らせるその手腕に拍手。

*佳 作 「ホーム」 作/西脇 秀之
贈賞理由/最終電車を待つホーム、それも北海道の知床に遠くない僻地の町の真夜中。誰もが問題を持つ人生で、このようなところに居あわせるということは、ごく自然に人の関係を浮き彫りにする。他人どうしの一時の出会いは、親しい家族に対するときよりも、ふっと本音を見せることがあるからだ。非常に人間味のある巧みな台詞捌きで描かれた本作の、人生一コマのスケッチ風ドラマのよさは、こんなところにある。

*佳 作 「それどころでない人」 作/畠 祐美子 *平成9年度佳作受賞者
贈賞理由/出だしの台詞が面白い。意外性がある。人物が生き生きしている。作者の「リストラにあって味わった異常な倦怠感、無気力な状態」からスタートしているのも、社会性があって好ましい。強烈に辛口のコメディを期待していた。ところが、後半にむかって盛り上がってこない。作者の絶望が深くないのか。人物が現実を直視しないで、ごまかして生きているのを、自分で嘲笑ってほしい気がする。

*佳 作 「眠れぬ夜の戯れ」 作/横山一真
贈賞理由/時は明治。病床で生死の間を彷徨う男と、彼に付き添う妻が物語の主人公。男がまだ元気だった頃、夫婦の間で、夜毎、「惨めで滑稽な出来事を語り合う」ゲームをしていたという設定を軸に、虚とも実ともつかぬあやかしの世界が展開される。「生の実感の希薄さ」という現代の問題を、家族・家庭に絞って描いた他の多くの作品の中で、ユニークさが際立った。全体的に粗削りの感あるも、作品全体に漂うそこはかとないユーモアは上質。作者の今後を期待したい。

●「創作劇奨励公演」新進劇作家の公演企画募集
日本劇団協議会では、主催公演「創作劇奨励公演」事業で、前掲の文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品の他に、新進気鋭の劇作家の作品を上演しております。下記の内容をお読みの上、該当する企画のある劇団は、その構想をまとめた企画書・戯曲各10部(これから書き下ろす場合はシノップス)と簡単な予算書を事務局へご提出下さい。なお、応募多数の場合は、文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品上演を優先することをご了承下さい。

◎内容=新進気鋭で将来性のある若手劇作家の新作(試演程度の公演は構いません)
    *すでに創作劇奨励公演の対象となった作家は対象となりません。
*新進気鋭の劇作家の略歴を必ず企画書にご記入下さい。
◎上演期間=平成17年(2005年)4月〜平成18年(2006年)2月
◎企画提出締切=7月30日(金)
◎お問い合わせ=事務局・兼坂 

●加盟劇団上演記録募集
機関誌「join」別冊に掲載予定の上演記録を募集いたします。
 この記録は毎年日本劇団協議会でまとめ、発行しており、公演活動の貴重な記録として対外的に活用されています。「上演記録の書き方」を、よくお読みの上、ご記入の上ご提出下さい。なお、記入用紙はエクセル文書をご用意しております。ご希望の団体はメールでご請求下さい。

◎対象=2003年4月1日〜2004年3月31日
◎締切=5月7日(金)
◎お問い合わせ=事務局・大笹ひろみ 

●「学校教育における演劇の実効性について」の調査研究報告書について
日本劇団協議会の昨年度事業として実施いたしました標記の報告書が発行されております。すでにお手元に届いていると存じますが、まだ在庫がございますのでご希望の団体は事務局・高橋香純までお申し出下さい。

●「会員規定」変更について
去る3月19日開催の第23回通常総会で、一部改正が承認されました日本劇団協議会の「会員規定」を同封いたしました。

●日本劇団協議会メールアドレス変更のお知らせ
日本劇団協議会の代表メールアドレスが次のように変わりました。個人アドレスについては随時このNEWSでご案内いたしますので、宜しくお願いいたします。
e-mail : info@gekidankyo.or.jp

●日本劇団協議会会費領収書について
日本劇団協議会の会費につきましては、これまで、銀行口座入金確認後に領収書をお出ししておりましたが、今年度からは、銀行の振り込み明細書(記録)をもって領収書に代えさせていただきますのでご了承下さい。なお、領収書が必要な場合は発行いたしますので、お申し付け下さい。宜しくお願いいたします。

●加盟団体住所変更のお知らせ
*TPS
〒064-0811 札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園1階
      TeTel 011-520-0710 Fax 011-520-0712(ともに変更はありません)


●文化庁人事異動
 4月1日付けで、文化庁の人事異動がありましたので、名簿を同封いたしました。なお、これまで日本劇団協議会事業で大変お世話になった次の方々の異動先は以下の通りです。

清水 功 氏 前・芸術文化課課長補佐 → 日本芸術文化振興会 基金部 地域文化助成課長
中川俊宏 氏 前・芸術文化課芸術文化調査官 → 日本芸術文化振興会 総務部 総務課専門員
篠田哲男 氏 前・芸術文化課地域文化振興室室長補佐 → 文化庁文化部宗務課課長補佐
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